バイプレイヤーズストーリー解説まとめ(ネタバレ有り)

ストーリー解説(ハ行)

『バイプレイヤーズ』は、2017年にテレビ東京で放送されたテレビドラマで、脚本は松居大悟、ふじきみつ彦、宮本武史が担当しました。主演は遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研の6人で、彼らが本人役として登場します。このドラマは、名脇役たちがシェアハウスで共同生活を送りながら、様々なトラブルや事件に巻き込まれる姿を描いたコメディです。ドラマは、俳優たちのリアルな日常とユーモアを交えたストーリーで、多くの視聴者から支持を得ました。

登場人物(キャスト)

  • 遠藤憲一: コワモテだが実は繊細で心配性。最近フィリピンにはまり中。
  • 大杉漣: 幅広い役柄を演じるバイプレイヤーの代表的存在。性格はとびきり優しい。
  • 田口トモロヲ: 俳優として活躍する一方、ナレーター、映画監督などマルチな活躍をする才人。エキセントリックな性格。
  • 寺島進: 下町生まれの陽気な男。せっかちで、すぐにカッとなるが実は小心者。
  • 松重豊: 高身長と朴訥な雰囲気を持ち味に、悪役から善良な市民まで演じる怪優。物腰の柔らかい謙虚で優しい男。
  • 光石研: 人懐っこく皆に愛される性格。老若男女関わらず、誰とでも仲良くなれる稀有な存在。
  • ジャスミン(北香那): 中国の動画配信サイト「友中」のアシスタントプロデューサー。

ストーリー展開

序盤

物語は、中国の動画配信サイト「友中」が『七人の侍』のリメイク版を制作するという大型プロジェクトのオファーを受けた6人の名脇役たちが、シェアハウスで3か月間共同生活を送ることから始まります。遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研の6人は、役所広司の名前を出されたこともあり、条件を受け入れて共同生活をスタートさせます。

彼らは、大杉が所有する館山の別荘で生活を始めますが、慣れない家事の分担や各々の仕事の話を楽しむ和やかな雰囲気の中にも、時折、遠慮や躊躇が見え隠れします。実は彼ら6人は、10年前に『バイプレイヤーズ』という映画で共演しており、撮影中に意見のぶつかり合いから制作を頓挫させた過去があります。そのため、未だ疑念やしこりが残っているのではないかと不安を抱えています。

中盤

中盤では、6人の俳優たちが共同生活を送りながら、様々なトラブルや事件に巻き込まれる姿が描かれます。彼らは、シェアハウスでの生活に慣れてきたものの、意見の対立や過去のしこりが再び表面化します。特に、遠藤と田口の間での意見の対立が激化し、一時的に険悪な雰囲気になります。

一方、ジャスミン(北香那)は、彼らの生活をサポートしながらも、実は「友中」のプロジェクトが本当に進行しているのか疑念を抱き始めます。彼女は、役所広司に直接確認するために連絡を取りますが、役所本人には全く伝わっていないことが発覚します。ジャスミンは、6人に真実を伝えるべきか悩みますが、最終的に彼らに真実を告げることを決意します。

終盤

終盤では、6人の俳優たちが真実を知り、プロジェクトが実現しないことにショックを受けます。しかし、彼らは共同生活を通じて築いた絆を大切にし、再び一つのチームとして立ち上がります。彼らは、自分たちの力で新たなプロジェクトを立ち上げることを決意し、再び映画制作に挑戦します。

彼らは、過去のしこりを乗り越え、互いに協力し合いながら映画制作を進めます。最終的に、彼らは見事に映画を完成させ、日本アカデミー賞の受賞会場で大杉漣が監督の鬼屋敷に刺されるという衝撃的な事件が発生します。

結末

物語は、事件から10年後、池松壮亮がバラエティの撮影でシェアハウスを訪れるところで締めくくられます。そこには役者としての矜持を忘れ、変わり果てた6人の姿がありました。憧れだった先輩の変わり果てた姿に池松は怒りを覚えますが、彼らの真の姿を知ることで再び尊敬の念を抱きます。

感想

『バイプレイヤーズ』は、名脇役たちのリアルな日常とユーモアを交えた感動的な作品です。主人公たちの成長と、彼らを取り巻く仲間たちの絆が感動的に描かれています。特に、各キャラクターの個性が際立っており、彼らのやり取りが物語に笑いと感動をもたらします。視聴者に勇気と希望を与える、心温まるドラマです。

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