『アンフェア the answer』は、2011年9月17日に公開された日本映画で、監督・脚本は佐藤嗣麻子が務めました。この作品は、2006年に放送されたテレビドラマ『アンフェア』の劇場版第2作目であり、前作『アンフェア the movie』の続編です。主演は篠原涼子で、彼女が演じる敏腕女性刑事・雪平夏見が、連続殺人事件と警察内部の不正に立ち向かう姿を描いています。
登場人物(キャスト)
- 雪平 夏見(ゆきひら なつみ) – 篠原涼子
- 北海道警西紋別署刑事課主任。元警視庁刑事部捜査一課主任。
- 一条 道孝(いちじょう みちたか) – 佐藤浩市
- 北海道西紋別署刑事課課長。雪平の上司であり恋人。
- 村上 克明(むらかみ かつあき) – 山田孝之
- 東京地検検察官。元検事総長の父を持つエリート検察官。
- 三上 薫(みかみ かおる) – 加藤雅也
- 警視庁刑事部鑑識課検視官。雪平の良き相棒。
- 山路 哲夫(やまじ てつお) – 寺島進
- 元・警視庁捜査一課管理官。雪平の元上司。
- 小久保 祐二(こくぼ ゆうじ) – 阿部サダヲ
- 警視庁刑事部捜査一課課長。雪平を嫌っている。
- 結城 脩(ゆうき おさむ) – 大森南朋
- 雪平を付け狙う謎の男。
- 佐藤 和夫(さとう かずお) – 香川照之
- 雪平の元夫。フリーのジャーナリスト。
- 大野(おおの) – モロ師岡
- 北海道西紋別署刑事。
- 武田 信彦(たけだ のぶひこ) – 吹越満
- ネイルガン連続殺人事件の3番目の被害者。
- 結城の母 – 横山めぐみ
ストーリー展開
序盤
物語は、前作『アンフェア the movie』の事件解決後、東京を追われた雪平夏見が北海道の西紋別署で勤務しているところから始まります。東京ではネイルガンによる連続殺人事件が発生し、その容疑者が次々と殺されるという予告殺人が行われています。雪平の元夫である佐藤和夫もこの事件の容疑者となり、雪平は彼と再会します。佐藤は雪平に、解読を依頼していた機密文書が隠されたUSBメモリを返しますが、その翌日、佐藤は殺害され、雪平自身が連続殺人の容疑で逮捕されてしまいます。
中盤
雪平は東京地検の検察官・村上克明から取り調べを受けますが、事件の真相を探るために警察からの逃避行を決意します。村上は雪平と共謀し、彼女を逃がす計画を立てます。逃避行の中で、雪平は連続殺人の真犯人が彼女の持つUSBメモリを狙っていることを知ります。雪平は元上司や同僚の協力を得ながら、事件の真相に迫っていきます。
終盤
雪平は真犯人である結城脩の存在に気付き、彼の自宅に乗り込みますが、捕縛され絶体絶命の危機に陥ります。しかし、雪平は機転を利かせて脱出し、結城との最終対決に挑みます。結城は警察内部の不正を暴露しようとするも、雪平によって阻止されます。最終的に、雪平は結城を逮捕し、連続殺人事件と警察内部の不正を解決します。
結末
事件が解決した後、雪平は再び警察に戻り、平穏な日常を取り戻します。彼女の勇気と正義感が周囲の人々に影響を与え、警察内部の改革が進むことを示唆して物語は幕を閉じます。
感想
『アンフェア the answer』は、緊迫感あふれるストーリー展開と、篠原涼子の迫真の演技が光る作品です。連続殺人事件と警察内部の不正という二重の謎が絡み合い、観客を最後まで引き込む力があります。特に、雪平夏見のキャラクターは強い信念と人間味があり、彼女の成長と葛藤が描かれている点が魅力的です。全体として、サスペンスとアクションが見事に融合したエンターテインメント作品と言えるでしょう。