『ストロベリーナイト』は、誉田哲也の警察小説シリーズ「姫川玲子シリーズ」を原作とした刑事ドラマおよび映画のシリーズです。2010年からフジテレビ系で放送され、主演は竹内結子が務めました。物語は、警視庁捜査一課の女性刑事・姫川玲子が率いる姫川班が、数々の難事件に挑む姿を描いています。
登場人物(キャスト)
• 姫川玲子(竹内結子):警視庁捜査一課の警部補。直感と行動力を武器に事件解決に挑む。
• 菊田和男(西島秀俊):姫川班の刑事。玲子を支える頼れる存在。
• 葉山則之(小出恵介):姫川班の若手刑事。熱意と情熱を持つ。
• 石倉保(宇梶剛士):姫川班のベテラン刑事。冷静沈着。
• 湯田康平(丸山隆平):姫川班の刑事。明るくムードメーカー的存在。
• 姫川瑞江(手塚理美):玲子の母親。玲子の心の支え。
• 姫川忠幸(大和田獏):玲子の父親。元警察官。
• 國奥定之助(津川雅彦):警視庁の上層部。玲子の上司。
• 橋爪俊介(渡辺いっけい):警視庁の刑事。玲子の同僚。
• 日下守(遠藤憲一):警視庁の刑事。玲子と対立することが多い。
• 今泉春男(高嶋政宏):警視庁の刑事。玲子の上司。
• 井岡博満(生瀬勝久):警視庁の刑事。玲子の同僚。
• 勝俣健作(武田鉄矢):警視庁の刑事。通称「ガンテツ」。玲子と対立することが多い。
ストーリー展開
序盤
物語は、ビニールシートに包まれた男性の遺体が発見されるところから始まります。警視庁捜査一課の警部補である姫川玲子がこの事件の捜査に当たります。玲子は、この事件が単独のものではなく、連続殺人事件の一部であると直感します。彼女の直感は正しく、すぐに別の管轄で似た手口の事件が次々と発生します。
捜査を進める中で、玲子は「ストロベリーナイト」という言葉に行き当たります。この言葉は、一連の事件の背後にあるショーのタイトルであり、ターゲットとなる人物がインターネットで集められ、他の参加者の前で命を奪われるという残酷なショーが行われていることが判明します。
中盤
玲子と彼女のチームは、ショーの主催者である謎の人物「エフ」を追い詰めていきます。しかし、捜査は困難を極め、仲間の大塚刑事が命を奪われるという悲劇が起こります。玲子はこの事件に対する執念を燃やし、さらに捜査を進めます。
捜査の過程で、玲子はエリート刑事である北見刑事が事件に関与しているのではないかと疑念を抱きます。北見刑事は、玲子の予想通り、連続事件に深く関わっており、「ストロベリーナイト」の真の主催者であることが明らかになります。
終盤
北見刑事は、玲子を拉致し、「ストロベリーナイト」の目的を語ります。彼は、学生時代から悪行を重ねてきた人物であり、今回の事件もその延長線上にあるものでした。拉致された玲子の前には、「エフ」こと深沢ゆかりも現れます。深沢ゆかりは、過去に両親からの虐待を受け、その影響で精神的に歪んでしまった人物でした。
玲子を案じていた勝俣刑事らが密かに尾行しており、間一髪のところで玲子を救出します。北見刑事は逮捕され、「ストロベリーナイト」の運営者たちは全員捕らえられます。事件は解決し、玲子は再び平穏な日常に戻ります。
結末
事件の真相が明らかになり、犯人たちが逮捕されたことで、玲子は一連の事件に終止符を打ちます。しかし、彼女の心には深い傷が残ります。玲子は、自分の過去と向き合いながらも、警察官としての使命を全うし続ける決意を新たにします。
感想
『ストロベリーナイト』は、緊張感あふれるストーリー展開と、登場人物たちの複雑な人間関係が魅力の作品です。特に、主人公の姫川玲子の強さと弱さが巧みに描かれており、視聴者を引き込む力があります。また、事件の背後にある人間の闇や、警察内部の葛藤なども描かれており、単なる刑事ドラマにとどまらない深みがあります。竹内結子さんの演技も素晴らしく、彼女が演じる玲子のキャラクターに感情移入しやすい点も魅力の一つです。全体として、見応えのある作品であり、多くの人におすすめできるドラマです。