陸王ストーリー解説まとめ(ネタバレ有り)

ストーリー解説(ラ行)

『陸王』は、池井戸潤の小説を原作とした2017年のTBSテレビドラマです。主演は役所広司で、彼が演じる主人公・宮沢紘一が、老舗足袋製造会社「こはぜ屋」を再建し、ランニングシューズ「陸王」の開発に挑む物語です。ドラマは、企業再生の奮闘と人間ドラマを描いています。

登場人物(キャスト)

宮沢紘一(役所広司): 「こはぜ屋」の4代目社長。

宮沢大地(山﨑賢人): 紘一の息子で、こはぜ屋を手伝いながら就職活動中。

宮沢美枝子(檀ふみ): 紘一の妻。

宮沢茜(上白石萌音): 紘一の娘で高校3年生。

富島玄三(志賀廣太郎): こはぜ屋の専務取締役、経理担当。

安田利充(内村遥): こはぜ屋の係長。

坂本太郎(風間俊介): 埼玉中央銀行のこはぜ屋担当銀行員。

有村融(光石研): スポーツショップ経営者。

江幡晃平(天野義久): 椋鳩運輸のセールスドライバー。

飯山晴之(寺尾聰): シルクレイの特許所持者。

飯山素子(キムラ緑子): 飯山晴之の妻。

茂木裕人(竹内涼真): ダイワ食品陸上部のランナー。

城戸明宏(音尾琢真): ダイワ食品陸上部の監督。

村野尊彦(市川右團次): アトランティスのシューフィッター。

小原賢治(ピエール瀧): アトランティスの営業部長。

橘健介(木村祐一): タチバナラッセルの社長。

御園丈治(松岡修造): フェリックスの社長。

ストーリー展開

序盤

物語は、埼玉県行田市にある老舗足袋製造会社「こはぜ屋」の4代目社長、宮沢紘一(役所広司)が、会社の経営難に直面するところから始まります。足袋の需要が減少し、資金繰りに悩む宮沢は、埼玉中央銀行の坂本太郎(風間俊介)から新規事業への参入を提案されます。宮沢は、娘の茜(上白石萌音)に頼まれて購入したランニングシューズを見て、足袋製造の技術を活かしたランニングシューズの開発を思いつきます。

宮沢は、スポーツショップ経営者の有村融(光石研)に相談し、試作品を作成しますが、資金不足や技術的な課題に直面します。そんな中、シルクレイという新素材の特許を持つ飯山晴之(寺尾聰)と出会い、彼の協力を得てシルクレイを使ったランニングシューズ「陸王」の開発を進めることになります。

中盤

宮沢は、シルクレイの製造機を手に入れ、試行錯誤を繰り返しながら「陸王」の開発を進めます。一方、ダイワ食品陸上部のランナー、茂木裕人(竹内涼真)は、怪我からの復帰を目指しており、宮沢は茂木に「陸王」を履いてもらうことを提案します。茂木は最初は懐疑的でしたが、試作品を試してみると、その性能に感動し、こはぜ屋との契約を決意します。

しかし、アトランティス社の営業部長、小原賢治(ピエール瀧)は、こはぜ屋の新規事業を妨害しようとします。アトランティス社は、茂木との契約を打ち切り、こはぜ屋に圧力をかけます。宮沢は、シューフィッターの村野尊彦(市川右團次)をこはぜ屋に迎え入れ、茂木の足型に合わせたシューズの開発を進めます。

終盤

こはぜ屋は、地下足袋のソールをシルクレイにした新商品「足軽大将」を発売し、ヒット商品となります。しかし、シルクレイ製造機が故障し、宮沢は再び資金繰りに悩みます。そんな中、フェリックス社の御園丈治(松岡修造)からの買収提案を受けますが、宮沢はこれを断り、自力での再建を目指します。

茂木は、ニューイヤー駅伝で「陸王」を履いて出場し、区間賞を獲得します。これにより、「陸王」の知名度が上がり、こはぜ屋の再建に向けた道が開けます。宮沢は、タチバナラッセルの橘健介(木村祐一)との取引を再開し、新たな「陸王」を完成させます。

結末

最終的に、こはぜ屋は「陸王」の商品化に成功し、会社の再建を果たします。茂木は豊橋国際マラソンで優勝し、「陸王」の性能を証明します。宮沢は、こはぜ屋の社長としての責務を果たし、家族や社員たちとの絆を深めます。物語は、宮沢が「陸王」を世界一のシューズにするという夢を抱きながら、未来に向かって歩み続ける姿で締めくくられます。

感想

『陸王』は、企業再生の奮闘と人間ドラマを描いた感動的な作品です。主人公・宮沢紘一の情熱と努力が、家族や社員たちとの絆を深め、困難を乗り越えていく姿が印象的です。特に、ランニングシューズ「陸王」の開発にかける情熱と、それを支える人々の協力が感動的に描かれています。視聴者に勇気と希望を与える、心温まるドラマです。

タイトルとURLをコピーしました