「離婚弁護士」は、2004年4月から6月にかけてフジテレビ系列で放送された日本のテレビドラマです。主演は天海祐希で、脚本は林宏司が担当しました。このドラマは、敏腕弁護士が独立して新たに開業した法律事務所で、離婚や家族問題などの案件を扱いながら成長していく姿を描いています。コメディ要素も交えながら、視聴者に笑いと感動を提供し、大ヒットしました。
登場人物(キャスト含む)
• 間宮貴子(まみや たかこ) – 天海祐希
• 主人公で、「間宮貴子法律事務所」の所長。東大法学部在学中に司法試験に合格した才女で、企業法務を専門とする渉外弁護士としてキャリアを積んできた。
• 本多大介(ほんだ だいすけ) – 玉山鉄二
• 間宮法律事務所のアシスタント。元は清掃員のアルバイトをしていたが、弁護士を目指して無給の助手として働くことを決意。
• 吉田香織(よしだ かおり) – ミムラ
• 事務所の受付嬢。間宮と共に独立した唯一のスタッフ。
• 柳田俊文(やなぎだ としふみ) – 佐々木蔵之介
• 渉外弁護士として間宮にスカウトされた。冷静沈着で、間宮をサポートする。
• 村井奈津子(むらい なつこ) – 久我陽子
• 間宮が行きつけのダイニングバーのオーナー。間宮の良き相談相手。
• 山岡哲治(やまおか てつじ) – 陣内孝則
• 間宮の元同僚で、現在はライバル弁護士。間宮の独立を妨害する。
• 井上紀三郎(いのうえ きさぶろう) – 津川雅彦
• ベテラン弁護士で、間宮の師匠的存在。
ストーリー展開
序盤
物語は、間宮貴子が大手法律事務所から独立し、新たに「間宮貴子法律事務所」を開業するところから始まります。間宮は、同僚の広澤善之と共に独立を計画していましたが、前職場の妨害により広澤は裏切り、間宮は受付嬢の吉田香織と二人だけでのスタートを余儀なくされます。
最初の案件は、離婚を希望する女性・恭子の相談です。恭子は慰謝料も養育費もいらないと言いますが、間宮は彼女の本当の気持ちを引き出し、最終的に恭子は離婚を取りやめることにします。この一件を通じて、間宮は家事事件の難しさと向き合うことになります。
中盤
中盤では、間宮と彼女の事務所が様々な家事事件や民事事件を扱うエピソードが描かれます。例えば、親権を争う夫婦の案件や、結婚詐欺に遭った女性の案件など、多岐にわたる問題に取り組みます。間宮は、持ち前の知識と経験を活かし、次々と事件を解決していきます。
親権を争う案件では、父親の堀井が10歳の息子・翔太の親権を元妻・真純と争います。堀井は真面目で家事も得意ですが、翔太は母親の帰りを待っている様子を見せます。間宮は、翔太の気持ちを尊重し、最終的に堀井と真純が共同で親権を持つ形で解決します。
結婚詐欺の案件では、ホステスの奈緒が4年間交際した会社会長・加々美に1億円の慰謝料を請求します。奈緒は本気で加々美を愛しており、老後のためにヘルパーの資格を取っていました。間宮は加々美に奈緒の真心を伝え、最終的に奈緒の留学費用を加々美に出してもらうことで解決します。
終盤
終盤では、間宮が大きな案件に挑むことになります。内縁の夫・秀雄を訴えたいと依頼を受けた織江の案件や、ストーカー被害に悩む千里の案件など、複雑な問題に取り組みます。
織江の案件では、秀雄が前妻の娘・涼子と再婚しないと約束していたため、織江と秀雄は事実婚状態でした。織江は秀雄と夫婦になりたかったのですが、涼子から遺産目当てと思われていました。間宮は、織江の気持ちを尊重し、最終的に秀雄が織江と正式に結婚することで解決します。
千里の案件では、千里が相談していた知人の岩尾からストーカー被害を受けていました。間宮は岩尾と直接会い、ストーカーを辞めるよう約束させますが、その後千里自身がストーカー行為を行っていたことが発覚します。間宮は千里の依頼に寄り添い、彼女をサポートします。
結末
物語は、間宮が新たな日常に戻るシーンで幕を閉じます。彼女は、これからも様々な案件に挑み続けることを誓います。間宮は、依頼者のために全力を尽くす姿勢を貫き、弁護士として、そして人間として成長していきます。
感想
「離婚弁護士」は、弁護士としての成長を描いたヒューマンドラマであり、視聴者に感動と共感を与える作品です。天海祐希の演技が光り、彼女が演じる間宮貴子の成長や葛藤が見どころです。また、物語の中で描かれる「正義とは何か」というテーマも深く考えさせられます。全体を通して、視聴者を引き込むストーリーテリングが秀逸で、最後まで目が離せない作品です。