「リーガル・ハイ」は、2012年4月から6月にかけてフジテレビ系列で放送された日本のテレビドラマです。脚本は古沢良太が担当し、主演は堺雅人と新垣結衣です。このドラマは、訴訟で一度も負けたことのない敏腕弁護士と、正義感の強い新米弁護士が繰り広げるコメディタッチの法廷ドラマです。堺雅人演じる古美門研介と新垣結衣演じる黛真知子の掛け合いが見どころで、視聴者に笑いと感動を提供しました。
登場人物(キャスト含む)
• 古美門研介(こみかど けんすけ) – 堺雅人
• 偏屈で毒舌、自己中心的な敏腕弁護士。訴訟で一度も負けたことがない。
• 黛真知子(まゆずみ まちこ) – 新垣結衣
• 正義感が強く、真面目な新米弁護士。古美門に弟子入りし、共に事件を解決していく。
• 加賀蘭丸(かが らんまる) – 田口淳之介
• 古美門法律事務所の調査員で、スパイとしても活躍する。
• 服部(はっとり) – 里見浩太朗
• 古美門法律事務所の事務員。多才で古美門をサポートする。
• 三木長一郎(みき ちょういちろう) – 生瀬勝久
• 古美門のライバル弁護士。古美門を弁護士廃業に追い込もうとする。
• 沢地君江(さわち きみえ) – 小池栄子
• 三木の秘書。妖艶な美貌と高い知性を持つ。
• 井手孝雄(いで たかお) – 矢野聖人
• 三木のアシスタント弁護士。存在感が薄く、名前を間違われることが多い。
ストーリー展開
序盤
物語は、新米弁護士の黛真知子が初めて担当した裁判で敗訴するところから始まります。黛は、殺人の嫌疑をかけられ自白を強要された青年の弁護を担当していましたが、敗訴してしまいます。上司の三木長一郎から担当を外れるように促されるも、諦めきれない黛は控訴に奔走します。そんな中、三木の秘書である沢地君江から「力になるかもしれない」と紹介されたのが、偏屈で毒舌、自己中心的な敏腕弁護士、古美門研介でした。
古美門は、かつて三木法律事務所に在籍していましたが、ある切実な出来事により三木と袂を分かち独立。現在は、大手企業からの高額な顧問弁護料と投資の成功でリッチな暮らしを手に入れ、つまらない依頼は法外な弁護料をふっかけて追い返すという悠々自適の生活を送っています。黛は、古美門の偏屈な性格に激怒するも、沢地に説得され、吹っかけられた弁護士費用3000万円を本当に用意して古美門の度肝を抜きます。結局、古美門は黛の依頼を引き受けることにし、二人はタッグを組んで事件に挑みます。
中盤
中盤では、古美門と黛が様々な事件を解決していくエピソードが描かれます。例えば、著作権訴訟や離婚調停、日照権をめぐる集団訴訟など、多岐にわたる案件に取り組みます。古美門は、持ち前の敏腕ぶりを発揮し、世論を操作したり、人権団体を焚きつけたりして、次々と勝利を収めます。一方で、黛は「正義とは何か」という問いに悩みながらも、古美門のやり方に少しずつ影響を受けていきます。
また、古美門の過去や彼の人間性も徐々に明らかになっていきます。彼は、かつて三木法律事務所に在籍していた際に、ある事件で三木と対立し、独立を余儀なくされました。その事件が彼の弁護士としての信念を形成するきっかけとなったのです。
終盤
終盤では、古美門と黛が「世紀の悪女」と呼ばれる安藤貴和の弁護を担当することになります。安藤は、結婚を前提に付き合う男性たちを保険金目的で殺していたとされ、世間から非難を浴びています。古美門は、あえてこの難しい案件を引き受け、黛と共に真実を追求します。
裁判は難航し、古美門と黛は様々な困難に直面しますが、最終的には安藤の無実を証明することに成功します。この事件を通じて、黛は「正義とは何か」という問いに対する答えを見つけ、古美門との絆も深まります。
結末
物語は、古美門と黛が新たな日常に戻るシーンで幕を閉じます。二人は、これからも共に様々な事件に挑み続けることを誓います。古美門は、依頼者のために全力を尽くす姿勢を貫き、黛は「正義とは何か」という問いに対する答えを見つけながら成長していきます。
感想
「リーガル・ハイ」は、法廷ドラマでありながら、コメディ要素も豊富で、視聴者を楽しませる作品です。堺雅人と新垣結衣の演技が光り、二人のキャラクターの成長や絆が見どころです。また、物語の中で描かれる「正義とは何か」というテーマも深く考えさせられます。全体を通して、視聴者を引き込むストーリーテリングが秀逸で、最後まで目が離せない作品です。