『ノーサイド・ゲーム』は、池井戸潤の小説を原作とした2019年のTBSテレビドラマです。主演は大泉洋で、彼が演じる主人公・君嶋隼人が、低迷するラグビーチーム「アストロズ」を再建し、自身の再起を図る物語です。ドラマは、企業内の権力闘争やスポーツチームの再建を通じて、人間ドラマを描いています。
登場人物（キャスト）
• 君嶋隼人（大泉洋）: トキワ自動車府中工場総務部長兼アストロズ・ゼネラルマネージャー。
• 君嶋真希（松たか子）: 君嶋の妻で、10歳と8歳の男児の母。
• 岸和田徹（高橋光臣）: アストロズの主将でポジションはCTB（センター）。
• 七尾圭太（眞栄田郷敦）: トキワ自動車本社海外事業部所属。
• 佐倉多英（笹本玲奈）: トキワ自動車府中工場の総務部員で、アストロズのアナリスト。
• 星野信輝（入江甚儀）: トキワ自動車研究所の研究員であり、アストロズのファン。
• 鍵原誠（松尾諭）: ラグビー界の重鎮・津田三郎率いる「サイクロンズ」のゼネラルマネージャー。
• 脇坂賢治（石川禅）: トキワ自動車・経営戦略室に所属する君嶋の元上司。
• 吉原欣二（村田雄浩）: 前トキワ自動車府中工場総務部長、前アストロズゼネラルマネージャー。
• 新堂智也（藤原光博）: トキワ自動車府中工場の工場長。
• 富野賢作（佐伯大地）: 社会人ラグビーチーム・サイクロンズの10番、スタンドオフの選手。
• 藤島レナ（阿部純子）: トキワ自動車本社、海外事業部所属。
• 中本理彩（山崎紘菜）: トキワ自動車の社員。
• 吉田夏帆（南端まいな）: トキワ自動車の社員。
• 本波寛人（天野義久）: アストロズの元NO.8。
• 浜畑譲（廣瀬俊朗）: アストロズ不動のエースのSO（スタンドオフ）であり、元日本代表。
• 安西信彦（齊藤祐也）: ポジションはFL（フランカー）。
• 佐々一（林家たま平）: アストロズの新人SH（スクラムハーフ）。
• 友部祐規（コージ）: ポジションはFL（フランカー）。
• 里村亮太（佳久創）: ポジションはSH（スクラムハーフ）。
• 有馬真吾（村田琳）: アストロズのメディカル兼任のアシスタント。
• 君嶋博人（市川右近）: 君嶋と真希の長男。
• 君嶋尚人（盛永晶月）: 君嶋と真希の次男。
• 「多むら」の女将（凰稀かなめ）: アストロズ行きつけの居酒屋「多むら」の女将。
• 青野宏（濱津隆之）: カザマ商事が開発を進めるゴルフ場「府中グリーンカントリークラブ」の担当責任者。
• 島本博（西郷輝彦）: トキワ自動車創業家社長。
• 木戸祥助（尾藤イサオ）: 日本蹴球協会プラチナリーグ担当専務理事。
• 富永重信（橋幸夫）: 日本蹴球協会の会長。
• 柴門琢磨（大谷亮平）: アストロズ監督。
• 津田三郎（渡辺裕之）: 社会人ラグビーチームの強豪・サイクロンズを率いる名将。
• 風間有也（中村芝翫）: カザマ商事三代目社長。
• 滝川桂一郎（上川隆也）: トキワ自動車の常務取締役営業本部長。
ストーリー展開
序盤
物語は、トキワ自動車の経営戦略室次長である君嶋隼人（大泉洋）が、上司である滝川桂一郎（上川隆也）が進める企業買収に反対したため、府中工場の総務部長に左遷されるところから始まります。さらに、低迷するラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネージャーを兼務することになります。君嶋はラグビーについて全くの素人ですが、アストロズの再建に取り組むことになります。
中盤
君嶋は、アストロズの再建に向けて様々な改革を行います。まず、大学時代の同期である柴門琢磨（大谷亮平）を新監督に迎え入れます。柴門は厳しい練習を課し、チームの基礎体力を向上させます。また、君嶋は地域密着型のチーム作りを志向し、ファンクラブや下部組織（ジュニア・アストロズ）を創設します。選手たちのボランティア活動も奨励し、地域社会とのつながりを強化します。
一方、トキワ自動車内では、滝川が再びカザマ商事の買収を進めようとしています。君嶋はこれに対抗し、アストロズの存在意義を訴えます。アストロズは次第に成績を上げ、プラチナリーグでの優勝を目指します。
終盤
アストロズは、強豪チーム「サイクロンズ」との対決を控えています。サイクロンズは、かつてアストロズのスター選手だった里村亮太（佳久創）が所属しており、因縁の対決となります。君嶋は、アストロズの存続をかけて全力で戦うことを決意します。
一方、トキワ自動車内では、滝川がカザマ商事の買収を進める中、君嶋は経営戦略室に戻るように命じられます。しかし、君嶋はアストロズの再建に専念することを選びます。最終的に、アストロズはサイクロンズとの激戦を制し、プラチナリーグで優勝を果たします。
結末
アストロズの優勝から4か月後、君嶋は経営戦略室長に昇進し、アストロズの部長職も兼務することになります。また、日本蹴球協会の理事に就任し、ラグビー界全体の改革にも取り組むことになります。君嶋の努力と情熱が実を結び、アストロズは再び輝きを取り戻します。
感想
『ノーサイド・ゲーム』は、企業内の権力闘争とスポーツチームの再建を通じて、人間ドラマを描いた作品です。主人公・君嶋隼人の成長と、彼を取り巻く人々の絆が感動的に描かれています。特に、ラグビーの試合シーンは迫力があり、スポーツの魅力を存分に伝えています。君嶋の奮闘とアストロズの再生を通じて、視聴者に勇気と希望を与える作品です。
