「99.9-刑事専門弁護士-」は、2016年4月から6月にかけてTBS系列で放送された日本のテレビドラマです。主演は松本潤で、脚本は宇田学が担当しました。このドラマは、日本の刑事事件における裁判有罪率99.9%という高い確率に挑む刑事専門弁護士たちの姿を描いています。タイトルの「99.9」は、この有罪率を示しており、残された0.1%の無罪の可能性を追求する弁護士たちの奮闘を描いたリーガル・エンターテインメント作品です。
登場人物(キャスト含む)
• 深山大翔(みやま ひろと) – 松本潤
• 斑目法律事務所に所属する刑事専門弁護士。真実を追求することにこだわり、型破りな捜査方法を用いる。
• 佐田篤弘(さだ あつひろ) – 香川照之
• 斑目法律事務所の室長で、企業法務のエキスパート。深山の上司であり、彼の捜査方法に時折疑問を抱く。
• 立花彩乃(たちばな あやの) – 榮倉奈々
• 斑目法律事務所の新人弁護士。深山と共に事件を解決していく。
• 明石達也(あかし たつや) – 片桐仁
• 斑目法律事務所のパラリーガル。深山の捜査をサポートする。
• 斑目春彦(まだらめ はるひこ) – 岸部一徳
• 斑目法律事務所の所長。深山の才能を見込んで採用した。
• 藤野宏樹(ふじの ひろき) – マギー
• 斑目法律事務所の弁護士。深山の同僚であり、彼の捜査方法に興味を持つ。
• 中塚美麗(なかつか みれい) – 馬場園梓
• 斑目法律事務所の事務員。明るく元気な性格で、事務所のムードメーカー。
• 落合陽平(おちあい ようへい) – 馬場徹
• 斑目法律事務所の弁護士。冷静沈着で、深山の捜査方法に時折疑問を抱く。
• 佐田由紀子(さだ ゆきこ) – 映美くらら
• 佐田篤弘の妻。夫を支える良きパートナー。
• 坂東健太(ばんどう けんた) – 池田貴史
• 斑目法律事務所の事務員。事務所の雑務を担当する。
• 加奈子(かなこ) – 岸井ゆきの
• 斑目法律事務所の事務員。明るく元気な性格で、事務所のムードメーカー。
ストーリー展開
序盤
物語は、斑目法律事務所に新たに配属された刑事専門弁護士・深山大翔が、初めての事件に挑むところから始まります。深山は、真実を追求することにこだわり、型破りな捜査方法を用いることで知られています。彼の上司である佐田篤弘は、企業法務のエキスパートであり、深山の捜査方法に時折疑問を抱きながらも、彼の才能を認めています。
最初の事件は、殺人事件です。被疑者は、被害者の妻である赤木美奈子。彼女は、夫を殺害した疑いで逮捕されましたが、深山は彼女の無実を信じ、真実を追求します。深山は、現場の状況を徹底的に調査し、防犯カメラの映像や目撃証言を元に、真犯人を突き止めます。最終的に、深山は赤木美奈子の無実を証明し、彼女を釈放させます。
中盤
中盤では、深山と立花彩乃が様々な事件を解決していくエピソードが描かれます。例えば、正当防衛を主張する大学生の事件や、結婚詐欺師の事件など、多岐にわたる案件に取り組みます。深山は、持ち前の行動力と洞察力を発揮し、次々と事件を解決していきます。
正当防衛を主張する大学生の事件では、被疑者の山下が友人を殺害した疑いで逮捕されます。山下は、友人からの暴行に耐え切れず、身を守るために反撃したと主張します。深山は、事件現場の状況を徹底的に調査し、山下の無実を証明します。
結婚詐欺師の事件では、被害者の沢井七美が婚活パーティーで知り合った鈴木正夫に騙され、1000万円を奪われます。深山は、鈴木の行動を追跡し、彼が他の女性とも同様の手口で詐欺を働いていたことを突き止めます。最終的に、深山は鈴木を詐欺罪で起訴します。
終盤
終盤では、深山と立花が大きな案件に挑むことになります。衆議院議員の息子・中条秀成が関与する殺人事件です。秀成は、被害者の入江にからまれて反撃した結果、入江を殺してしまったと主張します。深山は、事件の真相を追求する中で、入江が実は真面目な青年であり、秀成の主張に疑問を抱きます。
深山は、中条議員からの圧力にも屈せず、事件の真実を追求します。最終的に、深山は秀成が正当防衛ではなく、計画的に入江を殺害したことを証明し、秀成を起訴します。この事件を通じて、深山は弁護士としての成長を遂げ、正義を貫く姿勢を貫きます。
結末
物語は、深山と立花が新たな日常に戻るシーンで幕を閉じます。二人は、これからも共に様々な事件に挑み続けることを誓います。深山は、依頼者のために全力を尽くす姿勢を貫き、立花は「正義とは何か」という問いに対する答えを見つけながら成長していきます。
感想
「99.9-刑事専門弁護士-」は、刑事事件に挑む弁護士たちの姿を描いたスリリングなドラマです。松本潤と香川照之の演技が光り、二人のキャラクターの成長や絆が見どころです。また、物語の中で描かれる「正義とは何か」というテーマも深く考えさせられます。全体を通して、視聴者を引き込むストーリーテリングが秀逸で、最後まで目が離せない作品です。