「正義のセ」は、2018年4月から6月にかけて日本テレビ系列で放送された日本のテレビドラマです。原作は阿川佐和子の小説シリーズで、脚本は松田裕子、松本美弥子、梅田みか、山岡潤平が担当しました。主演は吉高由里子で、彼女が演じる新米検事・竹村凜々子が、仕事や恋愛に奮闘しながら成長していく姿を描いたヒューマンドラマです。ドラマは、正義感あふれる凜々子が様々な事件に立ち向かい、周囲の人々と共に成長していく姿を描いています。
登場人物(キャスト含む)
• 竹村凜々子(たけむら りりこ) – 吉高由里子
• 横浜地検港南支部に配属された2年目の検事。正義感が強く、不器用だが一生懸命。
• 相原勉(あいはら つとむ) – 安田顕
• 凜々子の検察事務官。鉄道マニアであり、凜々子に振り回されることが多い。
• 大塚仁志(おおつか ひとし) – 三浦翔平
• 凜々子の先輩検事。厳しく接するが、適切なアドバイスもする。
• 木村秀樹(きむら ひでき) – 平埜生成
• 大塚の検察事務官。今どきの若者らしい安定志向タイプ。
• 徳永太一(とくなが たいち) – 塚地武雅
• 大阪出身の検事。既婚で5歳の娘がいる。
• 梅宮譲(うめみや ゆずる) – 寺脇康文
• 横浜地検港南支部の支部長。人望の厚い頼れる上司。
• 竹村浩市(たけむら こういち) – 生瀬勝久
• 凜々子の父。竹村豆腐屋を経営。
• 竹村芳子(たけむら よしこ) – 宮崎美子
• 凜々子の母。浩市と共に豆腐屋を切り盛りする。
• 竹村温子(たけむら はるこ) – 広瀬アリス
• 凜々子の妹。元気が良く、家族からは「ハルちゃん」と呼ばれている。
ストーリー展開
序盤
物語は、横浜地検港南支部に配属されたばかりの新米検事・竹村凜々子が、初めての事件に挑むところから始まります。凜々子は、正義感が強く、不器用ながらも一生懸命に仕事に取り組む姿勢が特徴です。彼女の担当事務官である相原勉は、凜々子の破天荒な行動に振り回されながらも、彼女をサポートします。
最初の事件は、傷害事件です。被害者は向井俊哉で、被疑者は向井の上司・恩田徹です。向井は、恩田から暴行を受けたと主張し、凜々子はその真相を追求します。凜々子は、事件現場の周辺を徹底的に調査し、タクシーのドライブレコーダーの映像から恩田が現場にいたことを突き止めます。最終的に、恩田が水増し請求により大金を受け取っていた事実を明らかにし、凜々子は恩田を起訴します。
中盤
中盤では、凜々子が様々な事件を担当しながら成長していく姿が描かれます。例えば、殺人事件や結婚詐欺事件など、多岐にわたる案件に取り組みます。凜々子は、持ち前の正義感と行動力を発揮し、次々と事件を解決していきます。
殺人事件では、主婦の町田かれんが夫を殺害した疑いで逮捕されます。かれんは、夫からのDVに耐え切れず、身を守るために夫を殺してしまったと供述します。凜々子は、かれんの娘・まりあの証言から、かれんがDV被害者であったことを突き止め、かれんの無実を証明します。
結婚詐欺事件では、被害者の沢井七美が婚活パーティーで知り合った鈴木正夫に騙され、1000万円を奪われます。凜々子は、鈴木の行動を追跡し、彼が他の女性とも同様の手口で詐欺を働いていたことを突き止めます。最終的に、鈴木を詐欺罪で起訴します。
終盤
終盤では、凜々子が衆議院議員の息子・中条秀成が関与する殺人事件を担当します。秀成は、被害者の入江にからまれて反撃した結果、入江を殺してしまったと主張します。凜々子は、事件の真相を追求する中で、入江が実は真面目な青年であり、秀成の主張に疑問を抱きます。
凜々子は、秀成の父である中条議員からの圧力にも屈せず、事件の真実を追求します。最終的に、凜々子は秀成が正当防衛ではなく、計画的に入江を殺害したことを証明し、秀成を起訴します。この事件を通じて、凜々子は検事としての成長を遂げ、正義を貫く姿勢を貫きます。
結末
物語は、凜々子が新たな日常に戻るシーンで幕を閉じます。彼女は、これからも様々な事件に挑み続けることを誓います。凜々子は、依頼者のために全力を尽くす姿勢を貫き、検事として、そして女性として成長していきます。
感想
「正義のセ」は、検事としての成長を描いたヒューマンドラマであり、視聴者に感動と共感を与える作品です。吉高由里子の演技が光り、彼女が演じる凜々子の成長や葛藤が見どころです。また、物語の中で描かれる「正義とは何か」というテーマも深く考えさせられます。全体を通して、視聴者を引き込むストーリーテリングが秀逸で、最後まで目が離せない作品です。