『恋ノチカラ』は、2002年にフジテレビ系列で放送されたドラマで、主演は深津絵里と堤真一です。脚本は相沢友子が担当し、全11話で構成されています。物語は、30代の独身女性が転職をきっかけに、仕事と恋愛に再び奮闘する姿を描いたハートフル・ラブ・コメディです。主人公の本宮籐子が、広告デザイナーの貫井功太郎と共に新しい会社で働きながら、恋愛や仕事の困難に立ち向かう姿が描かれています。
登場人物(キャスト含む)
• 本宮 籐子(もとみや とうこ):30歳の独身OL。大手広告会社「ユニバーサル広告社」の庶務課に勤めている。キャストは深津絵里。
• 貫井 功太郎(ぬくい こうたろう):35歳の人気クリエイター。ユニバーサル広告社を退職し、新会社「貫井企画」を設立する。キャストは堤真一。
• 倉持 春菜(くらもち はるな):23歳の銀行員で、籐子のルームメイト。キャストは矢田亜希子。
• 木村 壮吾(きむら そうご):25歳の若手クリエイターで、貫井企画の共同設立者。キャストは坂口憲二。
• 吉武 宣夫(よしたけ のぶお):40歳の営業部員で、貫井の元上司。キャストは西村雅彦。
• 須田 真季(すだ まき):30歳の庶務課勤務で、籐子の飲み友達。キャストは猫背椿。
• 楠木 賢明(くすのき けんめい):60歳の「楠木文具」の社長。キャストは志賀廣太郎。
ストーリー展開
序盤
物語は、30歳の本宮籐子が大手広告会社「ユニバーサル広告社」の庶務課で働くシーンから始まります。籐子は恋人もおらず、仕事も平凡な日々を送っています。そんな中、人気クリエイターの貫井功太郎が独立して新会社「貫井企画」を設立することになり、籐子にヘッドハンティングの話が持ち上がります。籐子は憧れの貫井からの誘いに応じ、新会社で働くことを決意しますが、実は人違いであったことが判明します。それでも籐子は引き下がらず、貫井企画で働くことになります。
新会社での仕事は順風満帆とはいかず、貫井企画は元上司の吉武宣夫からの妨害に遭います。籐子は貫井や木村壮吾と共に、得意先回りをして新しい仕事を獲得しようと奮闘します。そんな中、籐子のルームメイトである倉持春菜が貫井に惹かれ、彼にアプローチを始めます。
中盤
中盤では、貫井企画が初めての大仕事を手掛けることになります。籐子は春菜の父親である「広小路製薬」の宣伝部長、倉持堅に企画書を持ち込み、仕事を獲得します。しかし、貫井企画には様々な困難が立ちはだかります。例えば、クライアントからの無理難題や、内部の人間関係のトラブルなどです。
籐子は、貫井や木村と共にこれらの問題を解決しながら、次第に自分の居場所を見つけていきます。また、籐子と貫井の関係も徐々に深まっていきますが、春菜の存在が二人の間に微妙な緊張をもたらします。さらに、籐子の元彼である倉持勇祐が一時帰国し、籐子に再びプロポーズすることで、物語はさらに複雑な展開を迎えます。
終盤
終盤では、貫井企画が経営の危機に直面します。社員の給料が大幅にダウンし、会社の存続が危ぶまれる中、籐子は新たなクライアントを獲得するために奔走します。彼女の努力と熱意が実を結び、貫井企画は新しい仕事を獲得し、経営の危機を乗り越えます。
一方で、籐子と貫井の関係も大きな転機を迎えます。籐子は貫井に対する自分の気持ちを再確認し、彼に告白します。貫井もまた、籐子に対する気持ちを素直に受け入れ、二人は恋人同士になります。春菜もまた、自分の気持ちに整理をつけ、籐子と貫井の関係を祝福します。
結末
最終的に、籐子と貫井は恋人同士として新たなスタートを切ります。貫井企画も順調に成長し、籐子は自分の居場所を見つけ、仕事と恋愛の両方で充実した日々を送ります。物語は、籐子が新たなステージに進む姿を描いて終わります。
感想
『恋ノチカラ』は、30代の独身女性が仕事と恋愛に奮闘する姿を描いたハートフル・ラブ・コメディです。主人公の本宮籐子の成長や、彼女を取り巻く人々との関係が丁寧に描かれており、視聴者に共感と感動を与えます。特に、籐子と貫井の関係の変化や、彼らが直面する困難を乗り越える姿が印象的です。また、籐子のルームメイトである春菜や、貫井企画のメンバーたちのキャラクターも物語に彩りを添えています。
全体として、仕事に対する真摯な姿勢や人間関係の大切さを再認識させられるドラマであり、視聴後には心温まる気持ちになれることでしょう。